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京のお話

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京の着倒れ
第3回【京の始末】

〜京都の人はけちやおまへん〜

 例えばおはしょりをする様に長めに仕立ててもらった着物を着続けて、擦り切れてしまったら切って娘さんの常着としてまた着る。 今のおばあさん世代では、残しておいた古い浴衣などを赤ちゃんのおむつとして利用したり巾着にしたり。 それでもぼろぼろになったら捨てるのではなく、縫って雑巾にしてそれでも駄目になってしまったら燃やして、灰を庭の木の肥料にしてしまう。 一着の着物を最後の最後まで使い切ります。

おばんざいでも同じこと。 京野菜などを余すところ無く調理して食べてしまいます。

 ものが溢れているこのご時世では、こんな事をしているのを見るとけちだと思われるかもしれませんが、けちと始末とはちょっと違うのです。 どんな場合においても倹約思考なのがいわゆる「けち」なのです。 安ければいいという考え方を指しています。 ところが、京都の人は普段は質素でも、はれの時、例えば祗園祭などの時には上質の着物を贅沢に着たりお客さんにご馳走を振舞ったりするのです。 使うときは使う。 「京の着だおれ」と呼ばれるゆえんです。

 丁度最近では省エネ・リサイクルが注目されていますし、帯の切れ端を額に入れて飾ったり、パッチワークの机の飾りやバッグにしたりして独特の楽しみかたをしている外国の方も多くみられます。 もったいないからといって下手になんでも取っておいて家が乱雑になってしまうのも困りものですが、安物買いの銭失いにならない様に気をつけましょう。 よく考えて最初にいい物を納得して買えば、結果として長く使えるのです。 「どんな物にも命がある」と心に留めておいておき、おしゃれで上手なアイデアを思いつく事ができるようになれば、私達も立派な京都人と言えるでしょう。













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