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京のお話

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職人気質
第2回【一流品をもらうこともステイタス】

生粋の京都人ともあろう私が、ついこの間まで知りませんでした。京都人失格です。

例えばあなたが老舗の漆器屋で塗られたお重やお碗を、贈り物やお礼として頂いたとします。 そんな時、あなたはどう思い、どういう返事をしますか?

「いやー、こんなんいくらすんの?」
「普段使うことなんて無いし、手入れ大変なんちゃうん。」

と、思わず考えてしまっても、そのまま口に出してしまっては、それは野暮というもの。 とりあえずは「ありがとう。」と素直にお礼を言うのことも大事なのではないでしょうか。 それが本当に一流の品物であれば、他の店で手軽に手に入るものと比べてみると、職人の手による漆黒の落ち着いた艶、なめらかな手触りから感じられる高貴さが格段に違うことがわかります。

 「あっちの店の方が安かった。どうせ同じものなんだから安い方でいい。」、また逆に「高くて有名な所の物なら高級品」どちらの考えも何かが違うような気がしませんか? 物の価値は値段だけではありません。

 

「本物」というのは、ニセモノ、ホンモノの違いでは無く、ブランド崇拝でもないはず。 贈り主があなたのために良きものを選んで下さった。 それはきっと「あなたならこの品物の本当の良さを分かってくれる」と思ってくれているからなのかもしれません。

 西陣織、友禅染、竹細工、漆、仏具、表具や漬物、宇治茶、和菓子・・・。 様々なものを作り上げている職人さんも、合理化、不況、後継者問題、気候や土質、プライドや侵しがたいこだわり・・・、あらゆる気風の中で生き伸びようとしています。 京都には創業何十年、何百年という老舗がたくさんあり、有名で大きな店もあれば小じんまりとした店もあります。 お土産を選ぶのに目移りしてしまいます。

 「分かる人には分かる」「年相応」という言葉があるように、個人の年齢やライフスタイルを考えて、贈る方も、贈られる方もよい目を持ちたいものですね。






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