◆より深く味わうなら
日本酒には「甘味」、「酸味」、「辛味」、「苦味」、「渋味」の五つの味があり、
また『とろみ』『ふくらみ(コク)』『なめらかさ』『押し(後味にコクがあり、しっかり)』
『キレ』といった触覚も楽しむ事ができる嗜好品。
杜氏さんが仕込んだお酒を一気飲みなんて勿体ない!
そこで、上記のお酒の性質を意識しながら、利き酒風に味わってみましょう。
① 色をみる
・淡黄色で緑がかったものは「青ざえ」と呼び、喜ばれます。
熟成によって「こはく色」になったものも。
② 香りを利く
・器から立ち上る「上立ち香」や、軽く吸い込んだ時に香る「引き込み香」を楽しみます。
③ 味を利く
口に含み、舌の上で転がしながら味わいます。
同時に唇を少し開いて空気を吸い込みながら口から鼻へ抜ける「ふくみ香」も試してみて下さい。
最後に後味も楽しみましょう。
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◆お酒の適応量
個人差はありますが、お酒に強い方でも、日本酒なら1~2合(180~360ml)、
ビールなら大瓶1~2本を目安にして下さい。
◆悪酔いしないために
洋酒にチェイサー(追い水)があるように、日本酒を飲む時にも傍らにグラスの水を置いて
時々飲むようにすると、飲み過ぎや深酔いを防ぐ事ができます。
これを「和らぎ水(やわらぎみず)」といいます。
同じく、氷を入れてロックで飲んだり水割りにしたりして、お酒のアルコール分を下げ、
緩やかに酔うのも一つの方法です。 |