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[スタッフの京都あそび] 相国寺端春レポート(2008年)



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冬の京都では、相国寺・瑞春院が特別公開(平成20年1月12日(土)〜3月18日 (火))されています。
門の向こうは立派な庫裡と前庭。
 
庫裡

前庭

玄関を入ると「八方睨みの龍」と「孔雀の絵」が飛び込んできます。
ここで少年期を過ごした小説家水上勉は、この親子の「孔雀の絵」を見て母を偲んだそうです。

玄関

「八方睨みの龍」と「孔雀の絵」

ここを舞台にした作品「雁の寺」で直木賞を受賞した彼は、後にこの絵が雁ではなく孔雀であった事に気が付きます。
しかし、当時は入れなかった隣の上官の間には実際に「雁の襖絵」があったのです。
この絵は上田萬秋の水墨画で当時の儘に残っています。
方丈の南には枯山水庭園の「雲頂庭」、北には夢窓国師の作風を取り入れた「雲泉庭」があります。


<雲頂庭>

<雲泉庭>

そして、庭の向こうには書院「雲泉軒」と表千家不審菴を模した茶室「久昌庵」が並び建っています。
その横には三百七十年前に作られた「水琴窟」があり、その音色は心の奥深くに響き渡ります。

雲泉軒
久昌庵 水琴窟

実は「雲頂庭」の隅にも最近作られた「水琴窟」があり、聞き比べるとこちらは音色が高いのがわかります。
ここ瑞春院には、こうもりが翼をひろげたような形の格狭間の窓、窓枠の頭部が火炎の曲線を思わせる花頭窓(火灯窓) があり、
どちらも趣がありますので、確かめてみて下さい。

水琴窟

格狭間の窓

一言コラム

hina 春の恒例行事「ひな茶会」に久々に参加しました。 前回は独身時代に旦那さんと、今回は子供達を連れて。 会場である「平野の家 わざ ...[続きを読む]
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