舞妓さんや芸妓さんが生活するのが「置屋」、お座敷で客人に舞を披露したりする酒席の空間のことを
「お茶屋」といいます。男女問わず、花街祗園 で舞妓さんと遊んでみたいという人々はたくさんいます。
しかし、ガンと拒まれている感はあります。
でも一度はお茶屋遊びをしてみたい人(もちろん女性も大歓迎!)のために手引き致しましょう。
一、紹介者と一緒に。
お茶屋に馴染んでいる人に紹介して頂き、同伴していくというのがベストです。
京都の知り合いで、お茶屋をよく知っていそうな人に頼む事が早道です。
伝統あるお茶屋です、いきなり入って来て「舞妓さんを・・・」なんて言っては相手にも失礼だし、
不信人物だと思われかねません。
また、そういうコネが無ければ、京都の一流のホテルや旅館に紹介を頼んでみましょう。
宿泊客の頼みであれば、旅館の女将さんが手配してくれるでしょう。
お茶屋のバーとなじみになって、紹介していただくのも良いでしょう。
一回行っただけでもう信用がつくという事ではありませんので、常に紹介者を通じて予約するのがベター。
名刺ではものは言えないと肝に命ずるべきです。
二、女将さんにすべてをお任せする。
お茶屋の暖簾をくぐれたら、入門者の場合は女将さんに何を食べたいか、どんな舞妓(芸妓)を頼みたいのか
伝えた方が良いと思われます。
後は帰りのタク シーなど細かいことは考えずに、きれいなひとに会える事に胸をわくわくさせていましょう。
そこで気になる予算の事ですが、
・芸妓(舞妓)3万5千円/一人・2時間 くらい(税金、お花代、御祝儀込)
・プラス飲食費(一流の仕出し屋で一人当たり約1万5千円、弁当なら5千円から8千円)
・プラス席料
3人くらいで行くとしたら、5万5千円から6万円/一人を目安にしましょう。
もう少し安くしたければお茶屋に入る前に食事は済ませておいて、一緒に行く友人を増やす事で花代を割る
という方法をとると、一人当たり3、4万円くらいで楽しめます。10人以上なら2万5千円くらいになります。
あらかじめ予算を女将に伝えておくと安心ですね。
三、最低限のルールは守ろう。
当たり前の事ですが、羽目は外し過ぎないように。舞を舞い、酒を注ぎ、唄を披露したりと
雅で細やかなもてなしをしてくれているのです。外国からの客においても同様です。部屋や着物を汚したり、
品性を欠く行動をしてしまうと、もうそのお茶屋に入れてもらえなくなってしまうのです。
心地よく酔いましょう。
約束を守るのも当然の事ですが、予約していたのが都合で行けなくなったとしたら責任をもって
すぐに断りの電話を入れる事が大事です。舞妓さんや芸妓さんだけでなく、女将さんもあなた自身のために
他の予約を断って様々な演出を用意してくれているのですから、金銭的な事はもちろん、信頼関係も大事にしましょう。
以上の事を心得て大いに楽しみましょう。祗園の人々の口はとても堅く、お茶屋の中での噂話等は漏らしたりはしません。
それが祗園のしきたりでもあり、誇りでもあるからなのです。