旬の京野菜を食べましょう!
常の頃に比べ、旬のものは栄養価が 高く2倍程にもなります。
最近ではどの季節でもいろんな食材が手に入るので、どの野菜がいつ食べごろなのかが分かりにくく
なる程に便利な世の中になりま した。
■聖護院かぶら(東山蕪菁)
[特徴] 左京区聖護院特産の大きなかぶで、ひとかぶ約1〜5kgもあり、
その大きさだけでなく味も 日本一と言わています。
[用途] このかぶらを使った千枚漬けは有名です。
■聖護院大根
[由来] 先祖は長大根と言われています。約170年前に尾張の国から奉納され、
京都の篤農家が聖護 院の辺りで栽培しました。そのうちに丸くなり、
現在は京都周辺地域で作られています。
[特徴] 約1〜2.5kgで、大きいものは4kg以上の直径20cmほどにもなります。
軟らかくて 苦味の無い、甘い大根です。 煮崩れに強く、とろけるような味がたまりません。
[用途] 12月の千本釈迦堂で中風除けの為に行われる大根焚きで活躍。
■辛味大根
[特徴] 一見小かぶの様な可愛らしい外見ですが、実はとっても辛い大根です。
これが「吹き散り大 根」と呼ばれるのは、おろしたときにふっと吹きかけると雪の様に
散ってしまうからだと言います。
[用途] ほとんど売られているという事はありませんが、そばの薬味として用いられます。
北区今宮神 社での祭典の供物としても登場。
■九条葱(ねぎ)
[特徴] 青葱に分類される、太く、内部のぬめりによるやわらかさと甘みが特徴のねぎです。
[由来] 名前の通り、南区九条あたりで作られていました。 京都では古くから栽培され、
1300年 くらい前の和銅年間に既に導入されていました。
[用途] 青い葉の部分(カロチンやビタミンBが豊富)を食用にします(関東ねぎは白い部分を食べ る)。
すき焼きや鍋物、ぬた、和え物に。 風邪をひいたら味噌汁にたくさん入れてみましょう。
■海老芋
[由来と特徴]
南区・九条、上鳥羽が主産地の里芋の一種。 安永年間(1772〜81年)に平野屋 「いもぼう」の
祖先である平野権太夫が、青蓮院宮が長崎から持ち帰り、栽培してみたところ、海老の様な縞模様と形を
していたので宮が「えびいも」と呼び始 めました。一個あたり300gくらい。名前の通りにこの芋が
海老のように曲がっているのは、栽培過程での土寄せによる土の重みのせいなのです。
甘く緻 密な肉質で煮崩れしません。
[用途]
棒だらと一緒に煮た「いもぼう」は京都の代表的なおばんざいです。
おせち料理にも使われます。
■壬生菜(京菜・京水菜)
[由来と特徴] 中京区・壬生で栽培されていた水菜の一種。
1980年代に水菜との切れ込みの無い ヘラの様な葉が細長い卵型をしています。
ビタミンCや食物繊維が豊富。 昔は大株でしたが、最近は小株の方が人気のようです。
[用途]
用途は広く、油揚げとの煮炊き用、和え物、鍋物、炒め物、サラダのほか、
ほんのりと辛子の香りがあるので、浅漬けになって千枚漬けに添えられる高級品です。
野菜が恋しくなってきませんか?
この寒い季節に鍋にたっぷり入れて楽しみましょう!
—年末に正月用意を錦で揃 えようという人のために!