日時: 2024年10/12(土)~/14(月・祝)(土日、体育の日)、13~17時半頃 場所:壬生寺 料金:1000円(大人)、500円(中高生) 問い合わせ:075-841-3381 アクセス:阪急電鉄「大宮」駅・市バス26「壬生寺道」 |
―お坊さんが編み出したパントマイム劇―
正しくは「壬生大念佛狂言」と言い「壬生さんのカンデンデン」という愛称で古来から京の庶民大衆に親しまれてきました。一般 の能狂言とは異なり、かね・太鼓・笛の囃子に合わせ、全ての演者が仮面をつけ、「せりふ」を用いず無言で演じられるという形は変わらず、娯楽的な演目の中にも勧善懲悪、因果応報の理を教える宗教劇としての性格を今日まで残しています。昼の勤行として壬生大念佛講が、壬生寺の御本尊、延命地蔵菩薩に奉納します。宗教性を理解してもらうために最終日の夜の部では「結願式」(けちがんしき)の公開も行っています。 秋の公開は、もともと臨時的に行われており、明治4年から103年間も途絶えていましたが、狂言の発展や後継者養成のため、昭和49年に復活されました。以来、毎年特に人気の高い番組を上演しています。 節分の公開は、春の大念佛会のさきがけ、参詣者の厄除・開運を祈願し、壬生狂言の『節分』を繰り返し上演するものです。 |
700年前の鎌倉時代、壬生寺を大いに興隆した円覚上人が群衆を前にしてわかりやく仏の教えを説くため、身ぶり手ぶりのパントマイム(無言劇)に仕組んだ持斎融通念佛(じさいゆうずうねんぶつ)を考えついたのが壬生狂言の始まりと伝えられています。近世からは庶民大衆の娯楽としても発展し、本来の宗教に加え、能や物語などから取材され、曲目やその数も変遷して現在30曲になります。 |
★参考リンク★ →新選組・壬生屯所であった八木家と壬生狂言の関わり。「壬生家の歴史と壬生狂言」 |
壬生狂言は府下で第一番に指定を受けた国の重要無形民俗文化財。また、綱わたりの芸をする「獣台」や鬼などが飛び込んで消える「飛び込み」などの装置を持つ、他に類例を見ない特異な建造物として、重要文化財に指定されている大念佛堂(狂言堂)にも注目しましょう。 収蔵する仮面は室町時代から現代の作まで、約190点。衣裳・小道具は江戸時代のものを含めて数百点を数えます。狂言を伝承して演じる「壬生大念講」の人達。講員は、会社員、自営業などの本職をもち、小学生から80歳代の長老まで、主に地元に居住する約40名が狂言を演じています。 |
(1)早めに来場して、ベストな位置をキープ。 たくさんの人が参詣に来られるので、お弁当を持参し、早めに場所(階段状の観客席のうち、舞台と同じ目線、もしくは少し上の位置がベスト)をキープしましょう。30分前に来場した場合でも、なんとかやっと座れるといった状態のようです。あとは、演目が始まるまでに遠足気分でゆっくりランチを。 (2)内容が分かればなお面白い。 無言劇なので、演目によっては話の内容が分からない事もあります。 初心者は売店に売っている演目のあらすじを観ると分かりやすくなります。 壬生寺のH.Pにある演目のあらすじをプリントアウトして持っていくのもいいですね。 (3)「土蜘蛛」の糸をゲットしよう! 「土蜘蛛」から吐き出される糸をキャッチできると、いいことがあるそうです。 (4)雨の日は... 階段状の観覧席の後ろ半分程は屋根があり、雨をしのげます。 入場と同時に席取りのために人が殺到します。滑ってケガをしないよう要注意! 雨に打たれても近くで観たい人には、会場の売店に雨カッパが売られています。 |