礼儀作法なんて疲れちゃう?・・・そんな時にはこれを読んで!
『礼儀作法』—身につけたいと思いつつも、この言葉に堅苦しさを感じる方も多いのではないでしょうか。
『礼儀作法』の基本は、相手はどうしてほしいのか、どういう言い方をすれば相手に負担をかけないのか、
常に相手の立 場に立って考え、それを言動に移すことと言えば、とても身近に思えるはずです。
かしこまらず自然体で、ちょっと私の話を聞いてください。
礼法とは、第一に「心」です。その心を分かりやすく伝えるために、「形」 という動作があるのです。
相手を大切にするはずの作法が逆に気を遣わせ、「見せる」だけの作法であっては意味がありません。
「心」でのおもてなし
ご主人がマージャンをするために仲間を連れて帰られたとき、もし奥さまの頭の中に礼法が、
形優先で入っているなら、襖をしずしずと開け「ようこそいらっ しゃいました」ととりすまして
あいさつされることでしょう。ワイシャツの袖をたくし上げ、ネクタイをゆるめていたお客様が、
あわてて座り直し、襟を正し てあいさつを返す姿を想像してみてください。
マージャンとは、もともと無礼講です。そうであれば、相手のことを思い、奥さまも礼儀抜きに
振舞われていいと思うのです。むしろその方が、お客さまも気軽に楽しめるというものです。
「心」でもてなすこと—。どんなに言葉や形で飾っても、心がなければ決して相手に通じはしないのです。
相手の立場に立って接したそのひととき、あとには、ほんのりとした心地よい思いが、胸奥に漂います。
そんなとき人との出会いのうれしさを知り、人生が楽 しくなるはず—とまで言うと言い過ぎでしょうか。
でも少なくとも私は、これまで、どれだけそのような思いをしてきたことか。
多くの出会いが私の人生の 財産となっていると言ってもいいくらいだと思っています。
作法をよく知らない人を見下す「形だけの作法」を身に付けていては、
「礼儀作法にうるさくて怖い人」になってしまいます。でも、相手との温かな残心を味わうための
「心の礼法」を身に付けていれば、「美しい人」になれます。一度きりの人生のなかで、
人々と出会う度にこの「心の礼法」をわきまえて いればいずれ良い出来事が自分に返ります。
心を伴う良き礼法で良き出会いを生む、
「美人のオーラ」はあなたの人生を潤わせてくれるのです。