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【第2回 結納】

田邊扶仁子さんの

第2回 結納

結納は私の家でしました。
 

午前中、夫と夫側の親族代表者一人が私の家に来て、まず、結納の品を並べました。
その間、私達家族は部屋の中を見てはいけないといわれたよう な・・・・。
(すでに遠い過去の記憶になっていてすいません。) 
 

結納品は普通に長熨斗、目録、金包、勝男節(かつおぶし)、寿留女(するめ)、
子生婦(昆布)、友志良賀、末広、家内喜多留、帯地、あと他に高砂の人 形、
水引細工の松竹梅、鶴亀、あと他に打ち出の小槌なんかもありました。水引の亀と
打ち出の小槌は、お金が溜まるようにという意味で荷物だしの時に一緒 に持ってきました。
 

それと事前に姑と一緒に選んで買った洋服、鞄(主人にはコートと靴を送りました)指輪。
結納品の並べ方は主人が前の晩に本を読んで、覚えたそうです。それから、家族書と
親族書の交換。家族書・親族書には、それぞれの家族の名前、親族の名前と住所が
書いてあります。その後、お寿司を食べてもらい、折り詰を渡して(本当は、ここで
お膳を取って食事をして帰っていただくのが正式なやり方だそうです)帰ってもらったわけですが、
主人はその後が大変だったようで、家に帰ると、親戚一同が集まっており、
お祝いだ、いや目出度い目出度いと宴会を催したそうです。
 

私は結納というと、ホテルかどこかの部屋を借りて、両家揃って取り交わすもんだと
思っていたのですが(もろ、テレビドラマの影響です。)あれは、正式な
やり方ではなくて、略式だそうです。本当は私が経験したように、仲人役の方が、
両家の家を行き来して取り交わすのが、正式なやり方だそうです。

一言コラム

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