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【第19回 和服美人になろう!シリーズ その1】

園山明子さんの

第19回 和服美人になろう!シリーズ その1

年始は成人式やお茶のお初釜など、着物に触れる機会がある人も少なくないでしょう。
いつか着物を着る機会があった ときに困らないように、そして来年成人になられるお嬢様が
本番までにきちんとした身のこなしを身に付けられるように、あるいはお初釜でもご自分のお点前が
より一層際立つように今から11月、12月の2ヶ月間の内に準備をしていても遅くはありません。



立ち方、座り方


正しく立つ基本は、第一に背筋を伸ばすことです。そのためには、座ったときの姿勢、
つまり正座をきちん としていなければなりません。最近は椅子での生活が多くなり、
正座ができない方が増えているのは残念なことです。

■立ち方(真形)
 

基本の座っている姿勢 腰を浮かし両かかとをそろえて爪先立ちになり、かかとに腰をおろします。(「きざ」の姿勢) 下座河の足を半歩踏み出します。 そのまま静かに立ち上がります。 右足をそろえて、左足にそろえます。



踏み出した足のつま先に力を入れ、息をゆっくり吸い込みながら立つと、よろけたりすることがありません。
上 体をまっすぐにし、肩を張らないで、あごを幾分引き気味にします。手は、男性の場合は
幾分丸めて自然に垂 らします。 女性は、指先をそろえ軽くすぼませると女らしく見えるでしょう。
目は前方のやや下を見ます。落ち着きのない目は自信の無さを表すことになりますから、注意してください。
 
 

■立ち方(行形)
 

基本の座っている姿勢 真形の時と同じように「きざ」になります。 そのまま静かに立ち上がり立っている姿勢になります。



膝下が床にきちんと着いてから重心をおろすと、スムーズにできます。下座の足を出したり引いたりするのは
重心を支えるためのものですから、大き すぎず、小さすぎず、ころ合いを考えて練習してください。

 

■座り方・真形
 

基本の立っている姿勢 右足を半足後ろに引きます。 右ひざを畳につけます。 左足を引きながら両足をそろえ、腰をいったんかかとの上に落とします。(「きざ」の姿勢) 足の右親指を下に重ねて座ります。




■座り方・行形
 

両ひざをそろえて同時に畳につけます。 腰をいったんかかとに落とします。(きざ) 真形の時と同じように座ります。


風のない部屋で香の煙がまっすぐ立ち上がるように、自然で静かな動作ができれば申し分ありません。

「美人のオーラ」は背筋から。着物美人を目指していきましょう!

『心の礼法 〜こころのおしゃれ 凛〜』より
まとめ:e京都ねっと 小山
 

一言コラム

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