『忠臣蔵』ゆかりの地を訪ねて
主君・浅野内匠頭の無念を晴らすため、赤穂を出て、京都は山科に居を構えた大石内蔵助。
江戸へ出発するまでの1年余、討ち入りのの決意を胸に秘め、
京都で秘策を練りつつ暮らした日々・・・。
赤穂義士ゆかりの品々や討ち入りのための密会をした寺、大願成就を願いつつ通った神社、
世を欺くために通ったお茶屋・・・。
彼らを助けるために力を尽くした医者や商人・・・。
『忠臣蔵』ゆかりの史跡は山科をはじめ、京都のあちこちに残っている。
12月14日は吉良邸討ち入りの日。
山科・大石神社周辺では「義士まつり」が東山・法住寺では「義士会法要」が行われる。
主君の敵を討つために、熱い思いを秘めつつ、京都で暮らした内蔵助を偲んで、
ゆかりの地を巡ってみよう。
おすすめコース |
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京都駅
↓(市バス208・10分)
市バス泉涌寺道バス停
↓(徒歩10分)
来迎院
↓(徒歩20分)
法住寺
↓(徒歩2分)
博物館三十三間堂前
バス停
↓(市バス206・7分)
祇園バス停
↓(徒歩10分)
長楽寺
↓(徒歩3分)
円山公園
↓(徒歩10分)
一力亭
↓(徒歩10分) |
聖光寺
↓(徒歩5分)
四条河原町バス停
↓(京阪バス25分)
大石神社前バス停
↓(徒歩5分)
大石神社
↓(徒歩3分)
岩屋寺
↓(徒歩15分)
花山稲荷神社
↓(徒歩2分)
花山稲荷前バス停
↓(京阪バス15分)
山科駅前バス停
↓(徒歩15分)
瑞光院
↓(徒歩15分)
JR山科駅 |
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来迎院(らいごういん)
まずは泉涌寺塔頭来迎院へ。
紅葉の隠れた名所でもあるこの寺には、
大石内蔵助の建てた茶室・含翠軒(がんすいけん)が残っている。
内蔵助は山科に移り住む際に、親類である来迎院の卓厳和尚に寺請証文を依頼し、檀家となった。
境内に湧き出す名水が気に入った内蔵助は茶室・含翠軒を寄進し、
茶の湯にかこつけてここで討ち入りの策を練ったとも言われている。
四季折々の魅力をたたえる庭園の奥には内蔵助の茶室がひっそりとたたずんでいる。
又、実物を見ることはできないが、縁側には内蔵助の肖像画、遺愛の茶釜、念持仏、
直筆の絵の写真などが飾ってあり、人柄を偲ぶことができる。
住所:東山区泉涌寺山内町33
TEL:075-561-8813
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:300円
お抹茶:400円
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内蔵助が建てた茶室・含翠軒。 |
境内は隠れた紅葉の名所。 |
法住寺(ほうじゅうじ)
20分程歩いて三十三間堂向かいの法住寺へ。
ここには四十七士と浅野内匠頭の木像が安置されている。
陣太鼓を持ち、落ち着いた雰囲気の内蔵助の表情が印象的だった。
本尊の不動明王は「身代わり不動」と言われ、大石内蔵助はここで大願成就を祈り、
同士との連絡場所にも使ったという。
討ち入りの日12/14の11時~義士会法要がある。
献茶会の後、舞妓さんのお手前によるお茶会や討ち入りそば(そば+お茶で¥1000-)の
接待もあるので、興味のある方は行ってみよう。
住所:東山区三十三間廻り町655
TEL:075-561-4137
拝観料:300円
拝観時間:9:00~16:00
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法住寺竜王門。この奥に四十七士と浅野内匠頭の木像が安置 |
長楽寺(ちょうらくじ)
建礼門院落飾の寺として有名な長楽寺。
その奥の墓地に眠っているのが赤穂藩医・寺井玄渓。
円山公園の近くで町医者を開きながら内蔵助らを支えた。
討ち入りにも参加を希望したが81歳という高齢のため、内蔵助に止められたという。
討ち入り後は義士の遺児達の面倒も見たという心優しいお医者様だ。
玄渓の墓は頼山陽の墓をさらに下った、かなりわかりにくいところにある。
受付で聞くと、地図を見ながら場所を説明していただけるので尋ねてみるといいだろう。
住所:東山区八坂鳥居前東入円山町626
TEL:075-561-0589
拝観料:400円
拝観時間:9:00~17:00
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長楽寺山内・寺井玄渓の墓 |
円山公園(まるやまこうえん)
長楽寺の隣・円山公園の中に、先程の赤穂藩医・寺井玄渓の「夢」の碑がある。
内蔵助達の切腹を知り、「人生ははかない夢のようだ」と感じ、
近くの岩に「夢」の字を彫ったと言われている。岩に刻まれた力強い文字。
希望を表しているのかと思いきや、むなしい思いで彫られたのか・・・。
食事処・東観荘の前の石段を下がったところにあるが、これもなかなかわかりにくい。
(石段前に案内板あり。)
玄渓の碑のさらに奥にあるのが料亭・左阿弥。
元禄15年、内蔵助は同志を集め、討ち入りを宣言。
この「円山会議」の舞台となったのが重阿弥。
今、同じ安養寺の塔頭の中で、左阿弥のみが残っている。
住所:東山区東大路四条東入る
時間・料金:園内自由
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寺井玄渓筆「夢」の碑 |
料亭・左阿弥入口 |
一力亭(いちりきてい)
四条花見小路の角の風格ある建物がお茶屋の一力亭。
歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」で大星由良之助(大石内蔵助がモデル)が討ち入りを
カモフラージュするために遊び惚けていたのがここ・一力亭。
実際に内蔵助が遊んだのは伏見の遊郭「よろずや」(墨染に石碑あり)だったそうだが、
当時の雰囲気を偲ぶにはここが一番だろう。残念ながら「一見さんおことわり」で、
観光客は外観を見るのみだが、現在も営業中の伝統あるお茶屋である。
住所:東山区花見小路四条下ル
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伝統ある一力ののれん |