『忠臣蔵』ゆかりの地を訪ねて(続き)
◎食べる・松葉(まつば)
四条通を西へ。
南座の西隣にあるのがにしんそば発祥の店・松葉。
名物の「にしんそば」(¥1100-)で腹ごしらえ。
海が遠い京都で魚を美味しく食べるために考えられた保存食。
じっくりと煮上げたにしんは骨までやわらかでコシのあるそばとの相性は抜群!!
おなかの空いている方は「にしんそばと鮭ご飯のセット」(¥1300-)をどうぞ。
なお、お隣の南座では来年の1月「元禄忠臣蔵」の公演があるそう
(注※このページが掲載された時の情報です)。
住所:東山区四条大橋東詰
TEL:075-561-1451
聖光寺(しょうこうじ)
寺町の電気屋街の中に立つ「天野屋利兵衛は男でご座る」の石碑。
忠臣蔵の名セリフの主は、赤穂義士達に討ち入りの武器を調達し、
資金面でも援助した義商・天野屋利兵衛。討ち入り前に捕まり、拷問を受けたが、
決して白状しなかったという。
天野屋利兵衛はここ聖光寺に本名・安田好時の名で眠っている。
大石内蔵助の母お熊もここにかくまわれていた。境内墓地には利兵衛とお熊の墓が並んで建っている。
住所:下京区寺町綾小路上ル
TEL:075-351-7584
拝観料:無料
拝観時間:7:00~17:00
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聖光寺入口の「天野屋利兵衛は男でご座る」の石碑。 |
大石神社(おおいしじんじゃ)
四条河原町~山科の大石神社前まで京阪バスで移動。 内蔵助を祭神とする大石神社へ。
ここの目玉は映画やドラマで大石内蔵助を演じた俳優さん達のパネル写真が並ぶ宝物館。
大石邸の丸瓦や欄間や義士達の人柄が偲ばれる書も展示されている。
内蔵助の大きな絵馬がかかる拝殿と義商・天野屋利兵衛をまつる義人社への参拝もお忘れなく・・・。
討ち入りの12/14には毘沙門堂から大石神社まで四十七士に扮した義士列が歩く
「義士まつり」が開催される。 行列の大石神社到着は14時半ころ。
住所:山科区西野山桜馬場116
TEL:075-581-5645
拝観時間:9:00~16:00
宝物館拝観料:200円(境内自由)
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狛犬と説明版 |
岩屋寺(いわやでら)
大石神社から竹林の道を通り「大石内蔵助遺髪塚」と「大石太夫閑居址」の石碑を見ながら岩屋寺へ。
岩屋寺一帯が浅野内匠頭切腹後約1年、内蔵助が親戚を頼って隠棲していた場所だ。
岩屋寺にも内蔵助や四十七士縁の寺宝が数多く残されている。
本堂には内蔵助念持仏の不動明王像(普段は秘仏とされている)、浅野内匠頭と四十七士の位牌、
収蔵庫には内蔵助の肖像画、手紙、秘密の金庫、討ち入りの時に着た鎖襦袢、
毘沙門堂には四十七士の木像・・・と忠臣蔵ファン生唾モノのお宝ばかりだ。
南隣には内蔵助が大願成就を祈ったという山科神社もあるので参拝して行こう。
住所:山科区西野山桜ノ馬場町96
TEL:075-581-4052
拝観料:300円
拝観時間:9:00~17:00
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岩屋寺入口に立つ「大石大夫閑居址」碑。 |
花山稲荷神社(かざんいなりじんじゃ)
山科には内蔵助が討ち入り成功を祈願したと伝えられる神社が多い。
花山稲荷神社もそのひとつ。
拝殿前には内蔵助が腰掛け、食事を忘れるほど根を詰めて討ち入りの秘策を練ったと言われる
断食、
本殿を囲む塀の中には同志の心を試そうとした内蔵助が血判の台にしたという
血判石、
内蔵助奉納の鳥居もあった。
討ち入り前の内蔵助の凄まじいまでの気迫が伝わってくる神社だった・・・。
住所:山科区西野山欠ノ上町65
TEL:075-581-0329
拝観:境内自由
URL:
オフィシャルHP
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大石内蔵助 断食石 |
◎買う・三品菓舗(みしなかほ)
お土産には赤穂義士ゆかりのお菓子を・・・。
地下鉄山科駅の三品菓舗は唐破風造屋根と義士餅の看板が目を引く老舗。
おすすめは義士餅(5個¥650~)。
粒あんとゆずあんの2種類の味が楽しめる。
良雄もなか(5個¥900~)もお土産に喜ばれている。
住所:山科区安朱北屋敷町12(地下鉄山科駅東)
TEL:075-581-0347
営業時間:8:30~20:00
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)
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三品菓舗の義士餅をお土産に・・・。 |
瑞光院(ずいこういん)
最後は浅野家の菩提寺・瑞光院へ。
境内の奥には浅野内匠頭の墓と、四十六士の遺髪塔、内蔵助と義士達の墓碑が並んでいる。
なぜ四十六士かというと、討ち入り後に姿を消し生き延びた寺坂吉右衛門が数に入っていないため。
内蔵助が内匠頭愛用の短刀と衣冠を埋めて建立した墓。 墓参の度に密談の場になったという。
主君の無念を晴らすため、隠棲の地・山科で敵討ちの秘策を練った日々・・・。
命を懸けるほど慕われた内匠頭の人柄と、義士達の情熱に脱帽しつつ、
夕日に染まる墓碑に手を合わせた・・・。
住所:山科区安朱堂ノ後町
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:境内自由
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内蔵助の手によって愛用の短刀と衣冠が埋められた浅野内匠頭の墓 |