平安時代の貴族達の別荘地として嵐山と共に評判だったという宇治。 大勢の観光客が押し寄せる嵐山に比べて、宇治は幾分のんびりと 落ち着いた風情が魅力です。 「わが庵は都のたつみ(巽)しかぞすむよを宇治山とひとはいう なり」 喜撰法師 都から巽(東南)の方角に位置し、世俗から離れて宗教的な空間に 身を置く事ができる場所でもあり、この地に墓を建てる事が、 王朝時代の政治を牽引していた 藤原氏にとっての憧れだったといいます。 宇治の中心的存在とも言える平等院鳳凰堂は、 まさに極楽浄土の地の象徴。