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嵐山


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京福電鉄の四条大宮駅から電車に揺られること約30分で終点・嵐山駅に到着。
少し前までは修学旅行生や観光客で賑わっていた界隈も、紅葉の見頃が終わったからか、大分静かになっていました。
雨上がりの曇り空がさらに寂しさを誘います。 少ない観光客に、人力車のお兄さんが声をかけています。
私は清滝道へと歩き出しました。

渡月橋

まず最初は渡月橋を渡って、南側の名所名跡を見て回ることにしました。
渡月橋の西側から眺める桂川は趣があって結構お気に入りなのですが、
取材当時は西側の歩道が工事中だったので、東側の歩道から西の方を望みました。
嵐山渡月橋
嵐山渡月橋

道中の看板

さて、岩田山のモンキーパークを目指していた僕ですが、入り口がさっぱり見当たりません。
桂川の南畔をせっせと西へ歩いてみたのですが、看板一つないのです。
「???おかしいな・・・」と思いながらも歩を進めていくと、こんな看板が・・・。
これは行ってみるしかないです。
嵐山 岩田山のモンキーパーク
嵐山 岩田山のモンキーパーク

大悲閣千光寺

水溜りの残る川沿いの道を歩いていくこと約15分。
ひっきりなしに続く"案内看板攻撃"にいささかウンザリとしていると、
目線の先にだいぶくたびれた格好をした(そう見えた)おばあちゃんが
手招きをしているではありませんか!?

「ちょっと座ってポカリでも飲んできーや。」
「・・・暇があったら帰りに寄ってきます。」

川沿いの道の終点・嵐峡館さんの真裏からきつい階段を山手に上がっていきます。
中腹あたりでも結構眺めがよかったりして、期待が膨らみます。

頂上に着くと、住職らしき方が障子張りをしてらっしゃいました。
入山費400円を支払うと早速大悲閣千光寺に。
角倉了以の木像が鎮座する閣内はこじんまりとはしているものの、そこからの眺めは壮大で、
京都市街や比叡山が遠景に一望できるほどです。
こんなところに寺があること自体知らなかったのに、
そこからの眺めがグランドヴューだなんて誰が想像したでしょう。
嵐山 大悲閣千光寺からの眺め 角倉了以の木像
嵐山 大悲閣千光寺からの眺め 角倉了以の木像

京都・嵐山モンキーパークいわたやま

さて、道を引き返していくと先ほどのおばあちゃんが道で焚き火をしていました。
よくみると昼食を作っているようでした。

「兄ちゃん、ポカリ飲んできや。」
押しに弱い僕は「さあさあ」と迫るおばあちゃんに負け200円(!!)でポカリを買い、
その後は昔話に付き合うことに。あ、そういえば、猿山にも行くんだった・・・。

おばあちゃんに「京都・嵐山モンキーパークいわたやま」は橋のたもとだと教えられ、
小さく手を振りながら渡月橋へと返していくと、たもとにありました、ありました。
神社の入り口と一緒になっていたので気づかなかったのですね。
そこから2度目の山登りを経て、かわいい猿たちの元へたどり着きました。
余談ですが、この山猿には1匹1匹名前がついているそうです。
嵐山 岩田山のモンキーパーク
嵐山 岩田山のモンキーパーク

法輪寺

次に訪れたのは法輪寺。数え年13歳に成長した男女が成人の儀礼として参拝する行事、十三まいりで有名です。
法輪寺のご本尊は地元の人々の間では「嵯峨の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれているそうです。
境内には電気・電波を守る珍しい「電電宮」もあります。
嵐山 法輪寺 嵐山 電電宮
嵐山 法輪寺 嵐山 電電宮

桂川北畔

渡月橋を渡り、桂川北畔につくと少し遅めの昼食の時間。
桂川北畔にある嵐山よしむらの門をくぐります。
よしむらの建物は撫松庵という由緒ある庵を使用したもので、その風情はなかなかのものです。
中ではお蕎麦や善哉などがいただけますが、僕はとろろそば(温)をいただきました。
二階席からは桂川が良く見え、ゆったりとくつろぐことができました。
嵐山 桂川北畔 僕はとろろそば(温)(1100円)
嵐山 桂川北畔 僕はとろろそば(温)(1100円)

臨川寺

そのまま清滝道を下がっていくと、臨川寺・・・。
門の前まできたものの、ごらんの通りでした。
閉まっていた臨川寺
閉まっていた臨川寺

天龍寺

残念ながら引き返して、最後に取っておいた天龍寺へむかうことにします。
午前中と同じ人力車のお兄ちゃんの声を半身でかろうじてやり過ごすと、三条通を東進。
室町時代には京都五山の筆頭だった臨済宗総本山・天龍寺の門が見えてきます。

境内には湯豆腐で有名な西山艸堂があったり、風情のあるお堂が並んでいます。
しかし中の諸堂のほとんどは幾度かの火災に遭って新しく再建されたものだそうです。
もちろん、歴史的価値をおとしめる程の新しさではないですけども。
嵐山 天龍寺
嵐山 天龍寺

老松

昼食からそんなに時間は経っていないのですが、
ふらふらっとしているうちに甘いものが欲しくなってきました。
近くに甘味処がないだろうかと、さらに三条通を東へ進むと老松が見えてきました。
善哉か、わらびもちかと6分迷った末、注文した善哉をさらりといただき、ほっと一息。
お腹も一杯になり、散歩に一区切りがついたということで帰途に着くことにしました。
嵐山 老松
嵐山 老松
嵐山といえばタレントショップ、修学旅行生御用達、超有名観光地という感がありましたが、
人の少ない今は打って変わったように寂しげなもう一つの嵐山が顔を覗かせます。
嵐山は紅葉シーズンに数回訪れたことがありますが、オフシーズンには初めてです。
今日は今まで行ったことのない、嵐山とは別の場所に足を踏み入れたのかも知れない、と
電車の中で考えてしまいました。
さんぽ 中村吉宏

一言コラム

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