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『平家物語』の舞台を訪ねて~嵯峨野編~

嵯峨野には女人の悲しい歴史が詰まっている。

恋に破れ嵯峨野に隠れ住んだ祗王、
清盛の怒りを買い、天皇から身を引いた小督、
恋しい人を追って嵯峨野へ駆けつけた横笛・・・。

『平家物語』の女人ゆかりの史跡をめぐり、
涙の跡をたどる。 

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年表1/年表2 系図 関連リンク・ 文献  

嵯峨野散策コース
 


クリックすると平家物語の地
拡大地図になります。
 
京福嵐山駅
  ↓(徒歩3分)
琴聴橋
  ↓(徒歩2分)
小督塚
  ↓(徒歩1分)
小督庵
  ↓(徒歩5分)
亀山公園
  ↓(徒歩12分)
落柿舎
  ↓(徒歩8分)
祇王寺
  ↓(徒歩1分)
滝口寺
  ↓(徒歩20分)
京福嵐山駅

琴聴橋(ことききばし)~小督の爪弾く妙なる琴の音~

レトロな京福電車に揺られて嵐山駅で下車。
渡月橋の北詰めに琴の名手・小督ゆかりの琴聴橋があると聞いて訪ねてみた。
「橋」というからには川にかかっているものだろうと探してみても
目の前の大堰川にかかるは最近工事して橋桁が新しくなった渡月橋のみ。
ふと人力車がたむろしている道の横を見やると、赤い玉垣の車折神社嵐山頓宮が見えた。
頓宮の前には小さな石の橋がかかっており(川はない)「琴聴き橋」と彫られた欄干が。隣には「平家物語」巻六「小督」の章が記した説明板もあった。

小督は中宮徳子清盛の娘)に仕えた女房で、宮中一の美女と謳われた琴の名手徳子高倉天皇を慰めようと小督を参内させるが、天皇小督に夢中になってしまう。しかも小督には藤原隆房清盛の五女の婿)というもうひとりの恋人がいた。娘の婿を2人までも奪った小督清盛は怒り狂い「殺す!」とまで言い出す。自分の身はさておき、に迷惑がかかることを案じた小督は密かに宮中を抜け出し、嵯峨野に身を隠す。

高倉天皇の命を受け、行方不明になった小督を探していた側近の源仲国は月の綺麗な晩、亀山辺りを通りかかると、たえなる琴の調べが。
「想夫恋」だ。笛の名手で小督と合奏したこともあった仲国は、すぐに小督の琴の音とわかった。
仲国は急いで宮中へ戻り、天皇小督の居場所を報告する。

小督天皇の命で密かに御所に連れ戻された。
そして、以前以上の寵愛を受け、天皇との間に女の子が産まれた。

仲国小督の琴の音を聞いた小橋は「仲国駒止めの橋」と言われた。
明治に入ってから小督を偲んで渡月橋北詰めのこの地に「琴聴橋」が作られた。

人気の「桜餅本舗」と客引きが激しい人力車の停車場に挟まれて「琴聴橋」は
ひっそりとただずんでいる。まるで嵯峨野に隠れ住んだ小督のように・・・。

住所:右京区嵐山渡月橋北西  車折神社嵐山頓宮前

車折神社嵐山頓宮前にかかる琴聴橋

小督の琴の音を聞いて天皇側近の
仲国に見つけ出されたという。

小督塚(こごうづか)~邦楽器の供養もできる琴の名手・小督の供養塚~

大堰川に沿って西へ。

小督の話は『平家物語』だけでなく、謡曲としても親しまれているのだ。
入ってみると、五角形の柵に囲まれた石塔が少し傾いて立っていた。
あでやかな花が供えられていて小督の美しさを彷彿させる。

ここが小督塚
高倉天皇の元に連れ戻された小督は、天皇の寵愛を受け、女の子を産む。
しかし、又しても清盛に見つけられ、無理矢理尼にさせられてしまった。
墨染の衣に身をやつした小督は再び嵯峨野に隠棲した。
その隠棲の地がこの辺りというので、後日、塚が建てられた。

ここが小督の墓と思われている方も多いようだが、本物の?
小督の墓は東山・清閑寺の高倉天皇陵の隣に寄り添うように建っている。

塚の奥の囲いの中には、琴の名手だった小督にちなんで
「古くなった邦楽器を供養致します」との案内書きが。
今回は何も入ってなかったが、時々古くなった琴などが置いてあることがあるそうだ。

住所:右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町
拝観自由

少し傾いた小督塚。
艶やかな華が供えられていた。

奥の囲いの中に古くなった
邦楽器を入れると供養してくれる
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※このページの掲載情報は、取材時のものであり、現在のもの、歴史上の事実とは異なる場合がございますので、ご了承下さい。参考としてご覧頂きますようお願い申し上げます。

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