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銀閣寺界隈 その1




第4回目となる今回は、銀閣寺界隈を散策しました。この時期は、何処の観光地も賑わいを見せるほど秋の京都は人気です。 その中から大文字五山送り火で知られる大文字山の麓、自然美と人工美が融合された東山を選び ました。東山文化の「わび」「さび」の粋を集めたこのエ リアには、銀閣寺をはじめ名刹やおしゃれなショップが点在しています。1日では周りきれない…奥深い京の魅力が一杯詰まった「とっておき」をご案内しま す。 紅葉を楽しみにしておられた皆さんに嬉しいお知らせです!今年はここ2・3年には見られなかった、色付きのいい素晴らしい紅葉が見られるそうです!ますま す期待出来そう!まだまだ間に合います。秋深まる京の旅の参考に是非ご覧下さい。 「秋だから!二人の京都」歩けば歩くほど味が出る、そんな旅の提案です。

散策1


白川通今出川から銀閣寺までは散歩道が続いています。今回楽しんでいただきたいと思っている一つには、
京都に来たらあちらこちら色々な場所を行ってみたい…とお考えの方も多いと思いますが、敢えて地区を限定して
1箇所1箇所ゆっくりと巡ってもらいたい!そんな旅の提案で す。贅沢に時間を使い、ゆったりとしたときの中で
想像しながら巡るのも京の旅の醍醐味と言えるのではないでしょうか。本当に贅沢ですが…
また、必ず歩きやすい格好で来られる事をおすすめします!

旅の始まりは、銀閣寺前荷ある橋本関雪記念館・白沙村荘で す。
日本画家・橋本関雪(1883〜1945)が大正5年(1916・関 雪31歳)に建てた邸宅兼アトリエで、
約1万平方メートルの敷地に茶室や大画室、庭園、ギャラリーなどがあります。一歩足を踏み入れると、
観光地の喧騒をひととき忘れる別世界が広がっています。早速、山門にかかった紅葉が出迎えてくれます。


庭園に白沙村荘(はくさそんそう)と名付けられた理由は、この庭園内にも流れている近くの白川が運ぶ白砂に由来しています。
川の音色、鳥の声、虫の声、木々の香り…耳を澄ませば優しい自然と対話ができるような空間です。
関雪自身が時間を費やし建てた思い入れある庭には、様々な工夫が施してあって、どの角度か ら見ても絵になるように
計算してあるところが日本画家の眼で造られた庭らしい…お見事です!大文字を借景にした中には、池泉回遊式庭園で
池の周辺にそれぞれ趣の異なる建物を配している。

少し進んでは立ち止まり、又進んでは立ち止まる…そして、後ろを振り返ると、今歩いてきた景色の違った美しさを楽しめます。
後ろを振り返っても美しいなん て…!

池にかかる石橋には全てもみじのトンネルが楽しめます。そして、茶席・問魚亭の窓からは、全て違う景色が楽しめるように演出されています。
こんなにも、一 つ一つ意味があるなんて…ゆっくり味わないと勿体無い!さらに注目したいのは、いたるところに置かれた石仏や石塔、
灯篭などの石造美術。いずれも平安時代 や鎌倉時代の名品!よくぞここまで鬼集されました。置き方にも注目して下さいねっ。
このセンスは只者じゃありません…凡人の私には到底想像もつかない感性です。お食事・お茶も楽しめます…
【橋本関雪】(1883〜1945)神戸市生まれの日本画家で、竹内栖鳳に師事。新古典主義 的傾向の代表的な画家。
代表作に「玄猿」「長恨詩」「木蘭詩」などがある。哲学の道の美しい桜並木は、関雪桜と呼ばれており、関雪が寄贈した事から始まった。


橋本関雪記念館 白沙村荘
開館時間 
10時から17時 無休
075-751-0446
入館料 
800円(特別展 1000円)

散策2

次 は東山文化の象徴・銀閣寺(世界文化遺産)へ。哲学の道の北端、白川にかかる銀閣寺橋を渡ると銀閣寺までは
ゆるやかな坂道が続きます。その両側には、土産物店がぎっしりと軒を連ねています。土産物店巡りだけでも楽しめます…
坂を上ると、そこが銀閣寺。政治よりも文化を選んだ足利義政が文明18年(1486)に完成させた。
正式には慈照寺(じしょうじ)といいます.。設計は、将軍だった義政自身と室町時代の作庭家・善阿弥 (ぜんあみ)で、
義政の才能と財力を惜しげもなくつぎ込んで造ったといわれています。銀閣寺の対比に足利義満が建てた金閣寺がありますが、
金閣寺に代表される北山文化の華やかな雰囲気に比べて、銀閣寺に代表される東山文化は「わび」「さび」の世界といえます。
派手ではない落ち着いた雰囲気とその中に秘めた気品が感じられます。今にして思えば、日本人を凝縮している感じ…
控えめで繊細、それでいて真の強いところに似ているような不思議な気がします。

【足利義政】足利8代将軍。妻は日野富子。はじめ実子が生まれなかったので、弟である義視を跡継ぎにしたが、
その後富子が長男・義尚を生み、これを将軍に立てようとした結果、「応仁の乱」に発展した。言ってみれば、
「応仁の乱」は盛大な夫婦喧嘩だった!… (応仁の乱で数多くの建物や文化財などが焼失していて、歴史ある京都において、
その傷跡はあまりにも大きい!といわれている。)…結局、文明5年 (1473)義政は将軍職を義尚にゆずって東山に隠遁、
銀閣寺の完成に心血を注いだ。工事は多大な出費をともない、当然庶民の反感を買うようになり、室町幕府の衰退を招いた。


【西田幾多郎】明治〜昭和の哲学者で「善の研究」などの著書がある。京都大学教授時代、
この近くに住んでいて好んで疎水べりを散策していたという。「人は人吾はわれ也とにかくに吾行く道を吾は行くなり」
(昭和14年に詠んだ歌)道の中ほどに碑があるので、是非さがしてみては!

散策3



次は、哲学の道から生まれた土産物店を覗いてみます。「風の館」と名の付くとおり、何とも優しくゆれるオリジナルの
和風小物を扱っているお店。京の新しい名物の土産物は、色とりどりの和紙を使ってひとつひとつ丁寧につくられたモビール。
定番商品から季節限定商品まで数多く取り揃えてあります。どれも可愛くて目移りしてしまいます。
今なら、紅葉をモチーフにした商品やこれから欠かせないお正月向けの飾り物まで!京みやげにぴったりです。
この機会に是非手に入れてみて!(風に揺れる紙の雑貨は見ているだけでも楽しいので、立ち寄って気軽に覗いてみて下さいねっ。)

風の館

075-751-1007

散策4

次は、旅には欠かせないおいしい湯どうふの店「喜さ起 (きさき)」へ。哲学の道の山の手、法然院にほど近い場所にある店は
絶好のロケーション。実は、哲学の道沿いにある唯一の湯どうふ店でもあります。散策途中に立ち寄りたい!
ここの名物湯どうふは、煮崩れしないのが特徴!そして、中がとろける様に柔らかい…堪らない口当たりです。
タレは、秘伝の自家製タレでいただきます…カツオの風味がきいています!コクがあるのに、まろやかな味わいは絶品です。
また、こちらの女将さんはとってもチャーミングです!「山根咲栄のホームページで見ました」と、声を掛けてみて下さい。。。
お値段もお手頃です!
特におすすめは、湯豆腐と野菜の天ぷらがセットになった京湯どうふ1,890円と、野菜とえびの天ぷらが付いたセット
京湯どうふ上2,520円。ボリュームたっぷりです!京都に来たら湯豆腐は欠かせませんねッ。

喜さ起 (きさき)

水曜日休(祝日の場合は営業)
075-751-7406


主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。

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