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五山の送り火 みどころ情報

五山の送り火とは?

 8月16日、京都の夏の夜にぼんやりと浮かび上がる大の文字…。

「大文字焼き」という名前で全国に広く知られていると思います。
正確には「大文字焼き」ではなく五山の送り火と呼びます。
五山の送り火とはお盆に行われる京都の伝統行事で、京都を囲む5つの山に
それぞれ「大文字」「左大文字」「船形」「鳥居形」「妙法」の形に火をともすというものです。
五つの山に5種類の送り火を焚くところから「五山の送り火」と呼ばれるようになりました。


その起源は諸説に分かれるのですが、平安時代とも室町時代ともいわれ、長い間、京の町の人々に親しまれています。
この五山の送り火はお盆の先祖供養の一般信仰「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びついたもので、
お盆に帰ってきた先祖の魂(精霊。「おしょらいさん」)を各家で供養した後、再びあの世に送り出すという意味があります。
また、厄除けのご利益もあると信じられ、送り火の灯を映した杯を飲むと中風にかからないといわれています。

また、京都三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)に加えて、京都四大行事とも言うそうです。


< 五山送り火を応援しよう!五山送り火オリジナルグッズ >

京都五山送り火協賛会が、地元保存会の支援のために毎年作っているもので、
毎年送り火をデザインした絵はがきや扇子が作成されています。

 インターネット販売はこちら
http://www.kyokanko.or.jp/okuribi/goods.html

京都総合観光案内所や市バス・地下鉄案内所、京都高島屋と大丸京都店で販売しています。
お問い合わせ:075-213-1717 (京都市観光協会)

点火時間など

 大文字 (如意ヶ嶽・大文字山)
五山の中でも一番最初に点火されるのが、この大文字です。
その起源は諸説に分かれるところなのですが、300年前とも500年前ともいわれています。京都の悠久の歴史に想いを馳せながら大の文字を観賞するのも一興かもしれません。
また、文字が細長く美しいことから女性型と呼ばれているそうです。
当日は山上の弘法大師堂で法要が行われます。

場所:左京区大文字山
点火時間:20時点火(30分間点灯)
護摩木の受付:8/15 12時頃~20時頃 8/16 6~15時頃 銀閣寺門前にて

「大文字」が観える観覧スポット:鴨川堤防(丸太町~御園橋)
同志社大学寒梅館
前(オープンテラスやレストランより望むのもステキ!)
大文字の点火風景



 ◇妙法 (万灯籠山・大黒天山)
妙の字形は万灯籠山、法の字形は大黒天山にありますが、二山一対で 一山と数えます。妙法の字は法華宗の信仰から由来したものと考えられています。また、15日と16日は守寺の涌泉寺で、日本最古といわれる盆踊り・さし踊が営まれます。

場所:左京区松ヶ崎
点火時間:20時5分点火(30分間点灯)
※2014年より点火時間が変わりました!

「妙法」が観える観覧スポット:「妙」→北山 通・「法」→高野橋北
「妙」宝ヶ池教習所宝が池スポーツ公園(宝が池公園運動施設)から間近に観られます。
北山通りをまっすぐのんびりと歩きながら両方観る事ができます。
※各地ともお問い合わせは075-343-6655(京都市観光案内所)へ
妙・法の点火風景



船形(西賀茂船山)
この船をかたどった送り火は別名「精霊船」とも呼ばれ、船首は西方浄土に向いているといわれています。また、送り火当日には西方寺で六斎念仏が営まれ、共に京都のお盆の行事として親しまれています。西方寺で鳴らす鐘を合図に点火されます。

場所:北区西賀茂船山
点火時間:20時10分点火(30分間点灯)※2014年より点火時間が変わりました!
護摩木の受付:8/4~/15 8~16時 8/16 8~10時 西方寺にて
※昨年度例

「船形」が観える観覧スポット:御園橋周辺
左大文字(大北山・大文字山)
舟形の点火風景



  左大文字(大北山・大文字山)
東山の大文字と並べて、太くて逞しいので男型、左側に見えることから左大文字と呼ばれています。その歴史は大文字・船形・妙法には遅れるものの、300年以上の歴史があるといわれています。
如意ヶ嶽の大文字が室町御所の池に映った様子をみて大北山に「左大文字」の送り火を始めたのが起源で明治時代には「大」の字の上に一画加えて「天」としたこともあったそうです。また松明を抱えて走る勇壮な松明行列でも知られています。
※一般観光客の入山は全面禁止。

場所:北区大北山
点火時間:20時15分点火(30分間点灯)
護摩木の受付:8/15 9~15時頃 8/16 7時半~昼頃 金閣寺門前にて

「左大文字」が観える観覧スポット:西大路通 わら天神交差点北
左大文字の点火風景



 ◇鳥居形(曼荼羅山)
この鳥居形が点火される鳥居本は愛宕山への参道にある鳥居が由来となっています。そのため鳥居の字形になったのではないかと思われます。
親火から移された松明を持って一斉に走り、火床に突立てます。
鉄製の受け皿火床に乗せて点火するという独特の方法が取られ、108つある火床は、人間の煩悩を焼き尽くします。 
五山の中で唯一西山に位置し、高度も低いために市内各地から見るのは難しいものの、五山の送り火の中でも最も勇壮で美しいと称される送り火です。

場所:右京区嵯峨鳥居本
点火時間:20時20分点火(30分間点灯)
護摩木の受付:8/13~/15 10~16時 8/16 9時~昼頃 化野念仏寺の駐車場にて

「鳥居形」が観える観覧スポット:嵐山・広沢の池近く  スタッフレポート
鳥居形の点火風景

複数の送り火が見える鑑賞スポット

◆無料(うちわを扇ぎながら人々の歓声に囲まれて鑑賞)
将軍塚市公園展望台(妙法以外)
船岡山公園頂上(鳥居形以外。足場が悪く、混雑するので年配者にはおすすめしません)
吉田山緑地
真如堂
京都御苑 (広いのでたくさん人がいても気になりません。乾御門→京都御所築地塀北側や、
寺町御門→仙洞御所南の一部、建礼門前など)
京都駅ビル(五山全部見えますが事前抽選制)
万灯呂山展望台(京都府綴喜郡・電飾による「大文字」の送り火も開催されます)
一乗寺付近の高野川沿い など 

※場所によっては終了後にタクシーが足りなくなるので、自転車での移動がおすすめです。 

◆有料(お食事を頂きながらちょっとリッチに、涼しくじっくりと鑑賞)  
市内各ホテル頂上、西陣織会館屋上、京都タワー(送り火鑑賞プランなど)
青蓮院の飛地境内「将軍塚青龍殿」 
(※過去の例。大文字以外は見えます。拝観料は当日に限り2000円。交通規制により車での入場はできず徒歩のみ。暗い夜道や車道を往復する事になるため、各ホテルの観賞プランを利用するのがおすすめです)

など

送り火はここから観るといい!!口コミ情報リンク集
「「五山の送り火」は東山の清水寺からも3つ見える!」

送り火に関するお問い合わせは
京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課 075-366-1498
京都五山送り火連合会H.Pはこちら

送り火鑑賞バスツアー

○ 京都定期観光バス
大文字の送り火と高台寺のライトアップに京料理が食べられるコース等があります。
【予   約】H.Pでも受付中
【問い合わせ】075-672-2100(京都定期観光バス予約センター)

大文字特別大文字特別コラム

30年前に起こった珍事件にまつわるコラムです。秋も深まる京都に季節外れの大文字が…。
いったい何が起きたのでしょうか?

□五山の送り火 (秋 に大文字送り火!?)

□大文字の謎!(なぜ、”大”の字?/大文字の起源は?/昔は十山だった!?

□送り火に願いを込めて
(大文字で厄除け祈願/大文字山に煙草の大看板/8月16日以外の日にも点 火!?)

「“大文字焼 き”と宗教」

□「京の話・田邊扶仁子さんの京のしきたり」より「お盆」「地蔵盆


また、送り火の日にはこんなおばんざいを食べます。
「京のおばんざいレシピ・京の一品」はこちら

送り火当日は、精霊を浄土へ送り出す矢田寺の 送り鐘や、万灯流し、
金閣寺・不動堂の開扉や金剛能楽堂での大文字送り火能などの行事があります。

※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お
願いいたします。

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