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新緑を歩くコース(1) 高雄の青もみじで新緑パワーをチャージ

新緑を歩くコース①―高雄の青もみじで新緑パワーをチャージ

栂尾(高山寺)・高雄(神護寺)・槙尾(西明寺)は「三尾(さんび)」と呼ばれ、
古くから京都で屈指の紅葉の名所と謳われています。
それゆえに秋は大勢の人達で賑わいますが、おすすめなのは新緑の季節の青いもみじ。
人も少なく、大自然に抱かれて生命力に満ちた世界が広がっています。

京都駅から高雄へのアクセス

方法①:京都駅前のB2乗り場からJRバスで「山城高雄」・「槙ノ尾」・「栂ノ尾」下車すぐ。
     ・JRバス・京北線
方法②:混雑時はJR嵯峨野線「花園駅」よりタクシーで約10分
↓(①で約50分、②で約25分)

2021年3月、市バスが栂ノ尾まで延伸され、更にJRバスと共に市内均一料金(大人¥230)となりました。
一日乗車券も、市バス、JRバスも両方で利用が可能になりました。
→詳細はこちら


大きな地図で見る

高雄の歩き方

三尾を回る順番としては、一番手前の神護寺を最後にすると、帰りのバス停が混みます。
高山寺の前には「栂ノ尾」のバス停があるので、
高雄(神護寺)→槙尾(西明寺)→栂尾(高山寺)と廻るのがおすすめです。
山道や長い石段を歩くので、歩きやすい靴で向かいましょう。


高雄に着きました!
「山城高雄」のバス停を降りると、目の前の山一面に三つ葉つつじが!

なんだか迎え入れられているような、嬉しい気持ちになりますね。
そのまま、せせらぎの音に導かれるように石段を降りていきます。

ここでもう、辺りの空気が街中のものとは違うのが分かります。
緑の海に朱色の橋が映えて鮮やか。霧のようなミスト状の小雨が気持ちいい。


高雄バス亭より望む

バス亭から階段を下りる

朱色の橋が鮮やか


まずは神護寺へ。門に向かって長い石段が続きます。
うーん、もう少し!少し息が切れました。


高雄バス亭より望む

神護寺門前

高雄山・神護寺

真言宗の古刹。もとは和気氏の氏寺。809年(大同4)から14年間空海(弘法大師)が住持、その後、荒廃したが、平安末期、文覚上人が再興しました。国宝の薬師如来像をはじめ平安、鎌倉時代の仏像、絵画、書跡などが多く残る。梵鐘(国宝)は日本三名鐘の一つ。紅葉の名所です。
  • 時間:9:00 - 16:00
  • 拝観料:大人500円
  • 駐車場:×
  • 車椅子:一部可
  • お問い合せ:075-861-1769   →公式ホームページ
春には寺宝の特別公開があります。
 
息を整えて入ると、市内ではもう散ってしまった枝垂れ桜が、ここでは満開に!
重厚な建築と桜のやわらかなピンク色とのコントラストは、古都の得意とする配色ですね。

山間のお寺なので、どうしても石段が多くなってしまいますが、清潔な印象の境内です。

「三絶の鐘」と呼ばれるここの梵鐘(国宝)は、日本三名鐘の一つに数えられています。


枝垂れ満開

清潔な境内

三大鐘楼が中に


ここは和気氏の氏寺という事で、和気清麻呂のお墓へと向かってみることにしました。
♪スキマ情報♪
和気清麻呂は、奈良~平安時代に宮中に仕え、皇統の守護・平安京遷都・日本初の私立学校の設立に尽力した人物です。
神護寺の境内に祀られていましたが、現在は上京区にある護王神社へと移されました。


地面の苔も鮮やかな新緑です。
これが和気清麻呂のお墓。


彼が長岡京からこの地に新しい都を移す事を桓武天皇に進言し、以来平安京は千年も続く都となったのです。
人目につかない場所でひっそりと立つお墓は、周りの自然と一体化していますね。

もと来た林道を戻ります。
石と、枯れた落ち葉と、苔の緑の力強さ。
自然の循環は、千年もの間、何度となく繰り返されているのですね。

地蔵院に向かって起伏の激しい境内を進み、茶店で喉を潤した後は、厄払いのかわらけ投げに挑戦!

素焼きの小皿の様なかわらけを、錦雲峡に向かって思いっきり投げてもなかなか遠くへ飛ばなかったのに、
茶店のおばちゃんのアドバイス通り(親指と人差し指でかわらけの手前と向こうを持ち、
窪んでいる方を下にして、平行に投げるのがコツみたいです)にしてみると、
きれいな曲線を描いて谷底に消えていきました。

再び歩を進めます。
812年に弘法大師空海によって灌頂伝授のために掘られたという閼伽井(あかい)。 

苔の緑

かわらけ投げ

閼伽井


♪スキマ情報♪
「灌頂」とは頭頂に水を灌ぎ、仏と縁を結ぶ密教の儀式の一つだそうです。

山寺ではよく見かけますが、こちらも湧き水なのでしょうか?
木々に囲まれた中で聞こえる水音は心地よいものですね。

若々しい葉を茂らせる青いもみじの木。
秋には辺り一面が赤く色付くのだろうと思うと…また訪れたくなりました。
 
 

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