また、下鴨神社には、十二支を祭る七つの社「言社(ことしゃ)」が一度に揃い、松尾大社や護王神社では、毎年干支の大絵馬を展示しています。
また、「伏見五福めぐり」で全ての社寺を巡り授印すると、記念品として干支の土鈴がもらえます。
2024年の干支にちなむスポットはこちら!
◆京都で丑年にちなんだ寺社
<丑年の守り本尊は千手観音菩薩> |
<丑・牛にゆかりのあるスポット> 言わずと知れた北野天満宮や全国の天満宮、天神社には、天神こと菅原道真のお使いとして、境内には「撫で牛」など伏した神牛の像や彫刻が見られます。これは、菅原道真公が丑年生まれであったこと、大宰府でその生涯を閉じた際に、亡骸を引く牛が座り込んで動かなくなったという故事に由来しています。 ●北野天満宮 牛舎に祀られている「一願成就のお牛さん」は、撫でると一つだけ願いが叶うといわれています。 また、拝殿の欄間に刻まれている牛だけが唯一立った姿をしており、「天神さんの七不思議」 に数えられています。 ●吉祥院天満宮 「金のなで牛・くぐり牛」が2020年6月より設置されました。 |
<丑(北北東)の方角を守護するお寺> ●本満寺 「洛陽十二支妙見巡り」で丑の方角にあり、「本満寺の妙見宮」「出町の妙見様」と言われるお寺です。 毎年12月には翌年の干支に縁の寺院にて、干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われています。 |
◆京都で子年にちなんだ寺社
<子年の守り本尊は千手観音菩薩> |
<子・ねずみにゆかりのあるスポット> ●「狛ねずみ」のある大豊神社 詳細は スタッフレポート |
<子(北)の方角を守護するお寺> ●善行院 「洛陽十二支妙見巡り」で子の方角にあり、「西陣の妙見宮」と言われるお寺です。 妙顕寺の塔頭。 毎年12月には翌年の干支に縁の寺院にて、干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われています。 |
◆京都で戌年・亥年にちなんだ寺社
<戌年・亥年の守り本尊は阿弥陀如来> |
<亥(北北西)の方角を守護するお寺> ●圓成寺 「洛陽十二支妙見巡り」で亥の方角にあり、「鷹峯の岩戸妙見宮」と言われるお寺です。 本堂後ろの妙見堂は古墳状の石窟造りのお堂で、霊亀の背に乗った約2メートル余の岩戸妙見大菩薩が祀られています。 また、境内には「巖門の滝」と呼ばれる修行場があります。 毎年12月には翌年の干支に縁の寺院にて、干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われています。 |
<戌(西)の方角を守護するお寺> ●三宝寺 「洛陽十二支妙見巡り」で戌の方角にあるお寺です。 戌が安産に通じるという事で、安産祈願所としても親しまれています。 毎年12月には翌年の干支に縁の寺院にて、干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われています。 |
◆京都で酉年にちなんだ寺社
<酉年の守り本尊は不動明王> |
<酉(西)の方角を守護するお寺> ●常寂光寺 「洛陽十二支妙見巡り」で酉の方角にあるお寺です。 毎年12月には翌年の干支に縁の寺院にて、干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われています(2016年度は12/17に開催されました)。 |
◆京都で未年・申年にちなんだ寺社
<未年・申年の守り本尊は大日如来> |
<申(西南西微南)の方角を守護するお寺> ●慈雲寺 「洛陽十二支妙見巡り」で申の方角にあるお寺です。 毎年12月には翌年の干支に縁の寺院にて、干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われています(2015年度は12/12に開催予定)。 |
<未(南南西微西)の方角を守護するお寺> ●法華寺 「洛陽十二支妙見巡り」で未の方角にあるお寺です。 |
<申・猿とゆかりあるスポット> 京都で申や猿にちなんだスポットは... ●猿田彦神社(※参拝は要事前問い合わせ ) 猿田彦大神は、ニニギノミコトの天孫降臨の際に道案内をした事で「導きの神」として有名ですね。 京都の猿田彦神社は、平安期に、最澄が座禅の為の霊窟を探し求めていたところ、猿田彦神が現れてこの地を示したため、座禅石の傍らに猿田彦神を祀ったことが始まりと伝 えられています。 また、その後に嵯峨天皇が行幸の際にも猿田彦が道案内をしたため、天皇は社殿を建立したといわれています。 境内には猿が座っていて、手芸上達を願う招福布猿が授与されます。 古くから「山ノ内庚申(こうしん)」と呼ばれ、「八坂の庚申堂」、「粟田口庚申堂(青蓮院の尊勝院)」と並んで「京洛三庚申」の一つに数えられ、手芸上達を願う招福布猿 (くくり猿)が授与されます。もちろん、絵馬も親子の白猿が描かれています。(※授与品について、等身大の白猿木彫像、石造の三神猿等の写真撮影については要問い合わ せ) ●猿丸神社 烏帽子をかぶった狛猿がいます! 「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき」の歌を詠んだ三十六歌仙の一人・猿丸太夫を祀っています。 ●赤山禅院と京都御所の猿ヶ辻 階段を上がると正面に見える拝殿の屋根の上に、御幣と神楽鈴を持った鬼門除けの猿が、皇城(京都御所)を守護しています。 鬼門とは反対の方角(西南西)を指す猿(申)は、邪気を払う力があるとされるため。 金網の中に入れられているのは、かつて夜な夜な悪さをしたため、逃げ出さないようにしたと言われています。 同様に、京都御所の東北角「猿ヶ辻」にも鬼門除けの猿がいます。 ●新日吉神宮 本殿向拝柱上部と本殿前に神猿(真猿)と呼ばれる狛猿がいます。こちらも金網の中に閉じ込められています。可愛らしいご神猿の御守りも。 ●正行院(猿寺)(※参拝は要事前問い合わせ) 開山である円誉上人(1496~1584)が、北山の中川の里で念仏修行の際に、猿に災難除けと仏縁結縁のために「南無阿弥陀仏」と書いたお守りを授け、その名号札を首に 付けた猿を見た猟師が猿の命を助け、円誉の門弟になったという故事から「災難さる」の猿寺と呼ばれるようになったといいます。 本殿には猿を膝に乗せた上人の座像がまつられ、寺内には八猿や多くの猿の人形があるそうです。※参拝は要事前問い合わせ。 ●幸神社(さいのかみのやしろ) 主祭神が猿田彦神。本殿の東側に、御幣を肩にした日吉山王の神使である猿の木像が安置され、境内の東北隅には猿田彦神石があります。 ●朝日神明宮(下京区麩屋町五条上る鱗形町) 貞観年間(858~876)に丹波国桑田郡穴生村(現在の亀岡市)に造営、元亀3年(1572)に現在地に遷座。し、かつては広大な社域を有していましたが、天明 の大火(1788年)及び元治の兵火(1864年)を経て、現在は末社の猿田彦社(幸神社)ただ一社だけが残り、神石二個を安置するのみとなっています。 ●大豊神社、御香宮神社、小倉神社、瀧尾神社 大豊神社は狛鼠で知られていますが、境内には猿を含む色んな動物の石像があります。 御香宮神社や瀧尾神社、小倉神社にも、社殿に猿などの様々な生き物があります。 ●猿塚の跡(※私有地内につき外からは見えません) 猿塚(申塚)は、竹田四十八塚として旧竹田村地域に散在している墓塚の一つです。 鳥羽殿の遺跡ともいわれ、保延元(1135)年に鳥羽離宮内に勧請された山王権現大宮社が明治13(1880)年の廃社に伴い、山王七社の神像が近くの北向山不動院に移され、後 にその地が竹田小学校となりました。山王権現は猿を産土神としています。 ●京都嵐山モンキーパークいわたやま 景勝地・嵐山で野生のニホンザルを間近に見ることができる事で、近頃は外国人観光客にも大人気のスポットとなっています。1957年の開園当初から観光だけではなく、サル学の研究の場も担っており、1匹ずつの顔や身体的特徴、血筋や順位等の記録が連綿と続けられています。今や約120匹とされるサル達の名前を、スタッフ全員が覚えているのだそうです。 |
<未・羊とゆかりあるスポット> 京都で未にちなんだスポットは... ●虚空蔵法輪寺 虚空蔵菩薩は、寅年・丑年の守り本尊ですが、羊は虚空蔵菩薩の使いだという事で、境内には虎、牛の像に加えて珍しく羊の像があります。 ●野仏庵 入り口の前に一対の羊像があります。 京都ゆどうふ料理 『順正』 の創立者であり、古美術愛好家の上田堪庵 により設立された庵で、西園寺公望公のよし葺きの屋根の門や庭園、上間秋成の茶室、淀の茶屋の旧邸を移築した母屋等を有します。現在は宗教法人により寺院となっています。 |
◆京都で午年にちなんだ寺社
<午年の守り本尊は勢至菩薩> ●仁和寺:阿弥陀三尊像は国宝。霊宝館にて春・秋の名宝展で公開。 |
<午(南)の方角を守護するお寺> ●本教寺 「洛陽十二支妙見巡り」で午の方角にあるお寺です。 毎年12月、干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われています(2013年度は12/14に開催されました)。 |
<午・馬とゆかりあるスポット> 京都で馬にちなんだスポットは... ●日本では古くから祈願のために馬を神様に奉納する習わしがあり、次第に絵馬や等身大の馬の像等に置き換わっていきました。また、馬は今でも祭事の際に登場したり、神様の乗り物とされています。 ● 上賀茂神社 、石清水八幡宮では神馬を飼育しており、お正月や「競馬会足汰式」といった神事の際に登場します。 また、馬が登場する下鴨神社の「流鏑馬神事」も人気ですね。 時折、糺の森でポニー馬車の運行イベントが行われています。 ●藤森神社 : 藤森祭に奉納される駈馬神事が馬の神事であることから、勝運と馬の神様として、競馬関係者(馬主・騎手等)や競馬ファンが参拝しています。境内にも大きな馬の像。 ●貴船神社: 雨乞いで知られる貴船神社は、絵馬の発祥地とも言われます。境内には両前足を上げた勇ましい馬の像が。 ●乃木神社:狛犬ならぬ狛馬!?乃木将軍の愛馬(壽号、璞号)が対峙しています。 |
◆京都で辰年・巳年にちなんだ寺社
<辰年・巳年の守り本尊は普賢菩薩> ●妙法院(本尊が普賢菩薩。特別拝観時のみ一般公開) |
<辰(東南東)の方角を守護するお寺> ●満願寺 「洛陽十二支妙見巡り」で辰の方角にあるお寺です。 前年の12月、卯の霊鑑寺にて干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われます(2011年度は12/10に開催されました)。 |
<巳(南南東)の方角を守護するお寺> ●日體寺 「洛陽十二支妙見巡り」で巳の方角にあるお寺です。 2012年度は、12月8日に、満願寺にて「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われました。 |
<巳・蛇とゆかりあるスポット> 京都で蛇にちなんだスポットは... ●蛇は弁才天の化身とも言われる事から、京都で弁財天を祀っているのは、 六波羅蜜寺や出町柳の妙音弁財天、 相国寺の弁天社、神泉苑の弁天堂、京都御苑内の白雲神社と厳島神社、長建寺など。 ●三室戸寺: 三室戸寺にも「狛蛇」が 新登場です。 財運・金運の蛇神の化身とされる宇賀神(うがじん)の像で、体は蛇でとぐろを巻き、頭は老翁で蓮に乗った姿をしています。 三室戸寺の参道入り口には、山城の民話にちなんで「蛇体橋」と彫られた小さい橋があります。 ●大豊神社: 2012年、狛犬ならぬ「狛ネズミ」で知られる 大豊神社に、「狛巳(み)」が 新登場しました。 自然界では敵対している蛇とネズミが境内では本殿を挟んで対峙して鎮座しています。 神社によると「相いれぬものが共存する大切さを伝えられたら」とのこと。 ●蛇塚古墳:一節には、ここの石室の中に蛇が住んでいたのが名前の由来ともいわれています。 |
<辰・龍とゆかりあるお寺> 京都には龍にちなんだスポットがたくさんあります。 瀧尾神社、泉涌寺舎利殿、泉涌寺雲龍院、東福寺三門、東福寺龍吟庵には、龍の天井画や襖絵、龍を表した庭園などがあります。 ●各禅寺の本山:龍は「龍神」とも呼ばれ仏の教えを助ける八部衆の一つ。東福寺本堂や建仁寺法堂など、多くの禅寺の本山では法堂の天井画に龍が描かれ、それが法の雨(仏法の教え)を降らせるという意味や、水を司る龍神が火災から護るという意味が込められています。 |
◆京都で卯年にちなんだ寺社
<卯年の守り本尊は文殊菩薩、守り神は志固男神> ・卯年の守り神・志固男(しこお)神 |
<卯(東)の方角を守護するお寺> ●霊鑑寺 「洛陽十二支妙見巡り」で卯の方角にあるお寺です。 前年の12月、寅の道入寺にて干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われます(2010年度は12/11に開催予定)。 |
<卯・兎とゆかりあるお寺> ●岡崎神社の子授けうさぎ像 本殿前に雄雌一対の「狛兎(こまうさぎ)」が2010年10月に設置されました。 手水舎には撫でるとご利益が授かるとされる黒御影石の「子授けうさぎ像」があり、斎館前の庭には2010年の夏に氏子より奉納された母子のウサギ像もあります。 ●三室戸寺の狛兎(こまうさぎ) 「狛兎(こまうさぎ)」が2010年に新たに設置され、「狛牛」と対面して鎮座しています。 また、寺所蔵の摩尼宝珠曼荼羅などに記されている生身不動明王は、月を人格化したもので、その足元にはうさぎが描かれています。 |
◆京都で寅年にちなんだ寺社
<寅年の守り本尊は虚空蔵菩薩、守り神は大己貴神> 丑年と寅年は、虚空蔵菩薩を守り本尊と しています。 「虚空」とは「大空(宇宙)」を意味し、虚空蔵菩薩は宇宙のように 広く無量の福徳と智恵を備え、祈願する人々に広大無辺の功徳を与え、 全ての祈願に応えようとしてくれる仏様です。 ●虚空蔵法輪寺(境内自由) 「十三まいり」でおなじみの法輪寺さんは、虚空蔵菩薩を本尊としています。 本堂に向かって左手に狛犬、右手に「狛虎」!?らしき石像があります。 ●東寺観智院(1/1〜 /5) 東寺の五大虚空蔵五躯は重要文化財に指定されています。 ●広隆寺(1/1〜) 講堂に虚空蔵菩薩坐像(重文)が安置されています。 守り神の大己貴神は、下鴨神社の言社に祀られています。 |
<寅の方角を守護するお寺> ●道入寺(1/1〜) 「洛陽十二支妙見巡り」で寅の方角にあるお寺です。 丑年の12月、妙見宮・ 本満寺にて干支を引き継ぐ「十二支妙見宝剣引継大祭」 が行われます(2009年度は12/12に行われました)。 |
<虎は毘沙門天の使い> 毘沙門天が現れ、その功徳を発揮したのが、寅年、寅日、寅刻だったと されることから、虎は、ムカデと共 に毘沙門天の使いとされています。 毘沙門天を厚く信仰した上杉謙信の名前も元は「虎千代」「景虎」等でしたね。 ●建仁寺両足院の 鎮守・毘沙門天堂(境内自由) 新春の特別公開があります。 ●毘沙門堂・初寅大祭 (1/3〜/5) ●鞍馬寺(境内自由) 仁王門前と本殿金 堂前に「狛虎」がいます。 |
<寅・虎とゆかりあるお寺> ●報恩寺(1/1〜/3) 「鳴虎図」の公開があります。 |