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平安貴族が愛した源氏物語終幕の地・宇治


*地図をクリックすると拡大できます。
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京阪宇治駅
路線図はこちら!

宇治周辺の詳細地図はこちら!

 


今日の目的はもちろん源氏物語ゆかりの地をくまなく散歩することです。

<京都駅から宇治へのアクセス>
方法1: JR奈良線で「宇治」駅下車。
新幹線出口からJR乗り場までの行き方は→駅構内図
※快速で約15分
方法2: 京阪電車の場合は、「中書島」駅で宇治線に乗り換え、「宇治」駅下車。
※普通で「中書島」駅から約14分
方法3: 近鉄電車の場合は、「大久保」駅で京阪宇治バスに乗り換え、「京阪宇治」駅下車。
※「大久保」駅から約17分

★ 宇治を巡るコース ★

→宇治十帖を巡るコース
(宇治十帖とは?、宇治十帖のあらすじ、宇治十帖を巡るコース)

→萬福寺と塔頭めぐり
(萬福寺、宝蔵院、駒の蹄影之碑など)
宇治観光モデルコース
(イラストMAPなど。種類が豊富です)

源氏物語・宇治十帖とは?

宇治川周辺には、源氏物語の宇治十帖(橋姫椎本総角早蕨宿木東屋浮舟蜻蛉手習夢浮橋)それぞれの舞台となった箇所に石碑が立っているので、今日はそれを念頭に散歩をしてみることにしました。
(宇治十帖とは光源氏の息子・薫の君や、彼を取り巻く大君、中君、浮舟といった女性が中心となって織り成すいわば源氏物語の終章ともいうべき十編の物語です。)


宇治十帖のあらすじ
第四十五帖
「橋姫」はしひめ
第四十六帖
「椎本」しいがもと
第四十七帖
「総角」あげまき
第四十八帖
「早蕨」さわらび
第四十九帖
「宿木」やどりぎ
第五十帖
「東屋」あずまや
第五十一帖
「浮舟」うきふね
第五十二帖
「蜻蛉」かげろう
第五十三帖
「手習」てならい
第五十四帖
「夢浮橋」ゆめのうきはし
 

 

 



宇治十帖を巡るコース
【宇治十帖巡りのコツ】

・話の進行順に巡るのは無謀!
源氏ロマンに浸りたい気持ちはよーく分かりますが、「橋姫」「椎本」「総角」… と物語の順番通りに巡ろうとすると、行き先がバラバラなので非常に効率が悪いです。

宇治十帖スタンプラリー(毎年10~11月開催)
宇治十帖を歩く基本コースと、宇治の名所を加えた約20カ所を歩く健脚コースに分かれたスタンプラリーです。期間中このスタンプ帖を持参すると、源氏物語 ミュージアムの入館料が割り引きになります。

宇治観光ボランティアガイドクラブ(電話: 0774-22-5083 
e-kyotoスタッフのイチオシ!
実はこの特集をリニューアルするにあたり、今回はボランティアガイドさんと二人三脚で取材して参りました! 4時間ガイド付きで案内して頂いてたったの1000円。英語案内も依頼できます。 地図を片手に迷う事も、時間配分も気にする事なく、充実した観光を楽しむ事ができます!


最初に向かったのは三室戸寺

宇治橋を尻目に、大通りを北上します。途中東屋、椎本の石碑を通り過ぎ、手習の石碑の所で北東の山手へ折れます。さらに途中蜻蛉の石碑に立ち寄りなどしな がら、結局京阪宇治駅から40分くらいで参道に到着しました。
宇治 三室戸寺塔


※左より「東屋」「椎本」「手習」「蜻蛉」の 石碑。

三室戸寺は夏にはハスやアジサイがとても美しい古刹です。紅葉にはまだ早かったかな、と思いましたが、与楽苑では美しく染まったカエデを観ることができま した。

参道をそのまま上がっていくと、ハスの株のみが寂しく残る本堂。本堂左手には「山吹や 宇治の炮爐の 匂ふとき」芭蕉の句碑が控えめに立っています。寺務所では、かぐや姫伝説の地ということでかぐや姫関連のお守りが販売されています。

あれ?そういえば境内には浮舟の石碑があるはずでは。芭蕉も竹取物語も今回の散歩の趣旨からすれば二の次なのです。

「すみません、浮舟の石碑って…」
「鐘楼の前だよ。右のほう。」

あ、あんなところに。薫の君と匂宮の愛の狭間で入水を考えたという悲劇の女性の石碑。こうしてみると、まるでウォークラリーみたい…。

三室戸寺本堂

三室戸寺与楽園

浮舟の石碑

 
三室戸寺からの帰り道。そういえば、石畳の道にこんなものが。
宇治十帖の石碑は互いにつながってるんですねえ。

来た道を帰る途中、目についた伊藤久右衛門茶房で昼ご飯を食べることにしました。注文した源氏物語セット(1000円)は茶そば、 かやくご飯のセットに、食後の羊かん、抹茶がついていました。漬物の代わりに茶葉の佃煮(お茶の香りが程よく、結構おいしい)が付いているところなど、さ すがは製茶の老舗。お茶にこだわっいてます。

伊藤久右衛門茶房

源氏物語セット

次は源氏物語ミュージアムです。

源氏物語千年紀と開館10周年を迎える2008年9月に新装オープンしました。

源氏物語関係の資料が並ぶ図書室(H.Pで検索可能。貸出、コピー不可)や、映画が観られる映像展示室、平安の風俗や文化に関する展示物がある企画展示室 など源氏物語初心者から楽しめる文化施設です。
宇治 源氏物語ミュージアム

♪ スキマ情報 ♪
以下は、入場料割引のサービスを行っています。各お問い合わせ先でご確認下さい。

・宇治市営茶室「対鳳庵」・植物公園・源氏物語ミュージアム共通入場割引券
(宇治市観光協会: 0774-23-3334 
アサヒメイト(朝日友の会 大阪事務局: 06-6222-1115 
・JAF会員 (JAF総合案内サービスセンター:ナビダイヤル 0570-00-2811)
e-kenet(京阪カードコールセンター: 06-6616-0556 
・宇治ファンクラブ(宇治市役所商工観光課: 0774-20-8724 
あい らぶKYOTO 075-812-3401 
・源氏物語特別観光パスポート(源氏物語千年紀委員会事務局: 075-231-2008 
券売堂(H.P のお問い合わせフォーンより問い合わせ)
・観光雑誌のクーポン等
これは六条院の100分の一の縮小模型。
それぞれの館に自分のお気に入りの女人達を住まわせるなんて、まさに光源氏にとって(いや、世の中の男性にとって?)夢の館ですね。
ここから映像ホールへと向かいます。

これは夢浮橋!?

橋は、「橋姫」か ら始まり「夢浮橋」で終わる宇治十帖の象徴とも言えます。
映像ホールの入り口。右手には「橋姫」の 場面を再現した山荘は、改装後も残っていました。
上空に出てくるというお月様も健在でしょうか?

映画「橋姫 女人たちの心の丈」(20分)
橋姫・語り:白石 加代子、語り:緒方 直人。
英・韓・中国語対応
(ちなみに、前作『浮舟』も映像がとても凝っていて、予想以上に見応えがありました!女優の岩下志麻さんと葉月里緒菜さんが声で出演されていました。)
平安期の宇治の風景が描かれています。

宇治川を挟んで、宇治上神社等が建つ東岸を此岸(現世)、極楽浄土の象徴・平等院のある西岸を彼岸(死後の世界)として解釈したとき、宇治観光がより味わ い深いものとなりそうです。
 
  ← 宇治市や、源氏物語に関するイベントの情報がたくさん集められています。

→ 館内の喫茶室で茶そばや抹茶スイーツが食べられます。
 
ミュージアムグッズショップの中に、源氏物語クイズが楽しめるゲームと、
時代装束を着たかの様に写真が撮れる写真シール作製機があります。
 

 
← 源氏物語クイズに挑戦!2,3回チャレンジして、初級と中級は満点を取りました!

→ この写真シール作製機が人気を集めているとか。

 

♪ スキマ情報 ♪
2007年9月、フランスのディアンヌ・ドゥ・セリエ出版が7年半かけて仏語版「源氏物語」を刊行しました。
出版関係者と報道関係者は、右京区の寂庵を訪れ、源氏物語の現代語訳を出版した瀬戸内寂聴さんと対談、源氏物語や京都に残る平安文化の足跡を実際に辿った そうです。
仏語版「源氏物語」は、物語の場面等が描かれた源氏絵520点をカラーで挿し絵として掲載した「美術書」にも匹敵する3冊組(計1256ページ。現地価格 は480ユーロ)、人物相関図等を収録した別冊付きです。
国内の一部洋書店でも取り寄せ等で購入できますが、この源氏物語ミュージアムでも閲覧する事ができますよ!

一言コラム

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