坂本龍馬は、現在確認されているもので140通近くのたくさんの手紙を書き残し、
その多くが京都国立博物館にも保存されています。
その文体は自由闊達、生き生きとしていて、龍馬の人柄を知るのに最適な史料です。
特に姉・乙女に送ったものが最も多いとされ「日本今一度せんたくいたし申候」という
有名な言葉は、勝海舟に弟子入りした頃に乙女に宛てた手紙の一文です。
「エヘン、エヘン」と自慢をしてみたり「ぶんとへ(屁)のなるほどやってみよ」と
ユーモアを交えながら姉を励ましたりと、行間に細やかな気遣いが垣間見え、
時には詳細な図解を交えるなど、物事を全体から見渡す視野を持ちあわせていた事も伺えます。