鉾頭には、金の鶏と金幣。大きな2つの傘の前を赤熊(しゃぐま)を付けた棒振りとお囃子の行列が歩くのが特徴。棒振り囃子には、疫病退散の意味が込められ ている。 重 量 0.36トン(巡行時。人、懸想品含む) |
【住所】下京区綾小路通室町西入善長寺町 →綾傘鉾保存会公式ホームページ
【ちまきの値段】600円(団扇付)→綾傘鉾囃子方(壬生六斎念仏講中)の公式ホームページ
◇装飾・踊り
棒振り囃子は、赤熊(しゃくま)をかぶり、棒をもった者が、鉦・太鼓・笛に合わせて踊るもので、壬 生(みぶ)村の人々により
奉仕されていた。この綾傘鉾も町内の人々の努力が実り、昭和54年(1979)から巡行することになった。
なお、傘につける垂り(さがり)は人間国宝の染織家森口華弘の友禅「四季の花」と平成4年(1992)に町在有志の
寄贈になる綴錦「飛天の図」がある。
◇由来・歴史
長柄のついた綾傘を人が手に捧げもって巡行する古態をもつ鉾である。応仁の乱以前からあった古い鉾の一つで、他の山鉾の華麗さや
趣向の巧妙さはないが特殊 な傘鉾なので洛中洛外図などにも描かれている。音楽と舞踊、そして棒振の芸が付随しているところに
大きな特徴がある。
それは今宮神社の「やすらい花」と同 じく疫病鎮圧の呪法に基づくものとして成立し、平安朝以来の風流踊の伝統を
正しく今につたえるものとされている。この綾傘鉾も江戸末期に一時、小型の曳山 として巡行に参加したが、
元治の兵火(1864)にあい廃絶してのち巡行を休んでいた。しかし、古くからこの町とかかわりの深い壬生斎念仏講中の協力で
昭和48年から棒振が復活、昭和54年に綾傘の修理もなって百年ぶりに巡行がみられることになった。
◇町内イチオシグッズ
扇子(扇子立て付き)・・・3,500円
他